足摺岬で一番人気のある宿として有名な「足摺テルメ」に行ってきました。
足摺宇和海国立公園の中に、足摺テルメは建っています。
*足摺テルメは2020年一時閉業。
絶景南国リゾート、足摺テルメでくつろぐ
土佐清水市にある足摺岬
足摺岬は、四国の最南端にある足摺半島の岬です。
足摺宇和海国立公園に指定されており、ヤブツバキの道が有名です。
今回運悪く雨が強くて、椿の花が散り始めていました。
四万十市や土佐清水市までは高知市内から高速やバイパスなどが整備されてきて、足摺岬には予想以上に早い到着になりました。
足摺宇和海国立公園内の道は以前とそのままで、ヤブツバキの花が雨に散っていました。
足摺宇和海国立公園内には宿泊所がいくつもあり、宿の中でイチオシなのが足摺テルメです。
幡多地域(高知の西南部)の人に一番と勧められて、足摺テルメの予約を取りました。
足摺テルメは純白のモダンな外観と内装で、洋室には広いテラスが付いています。
天然ラドン温泉に入れます。
足摺テルメに到着しました。入り口はこちらと書いてあります。
普通のホテルと入口の雰囲気がなんとなく異なります。
入り口が普通のホテルと違う?・・・なぜなのでしょう。
オーシャンビューのお部屋
ロビーは入り口を下ったところにありました。
そうなのです。このホテルは下に下っていく作りになっています。
丘の斜面を利用して配置されており、各部屋から絶景の海が見えるようになっているのです。
普通のホテルは1階にロビーがあり、2階3階と上に部屋があります。
足摺テルメは一番上に入り口があり、下ってロビー、各部屋と下がっていきます。
階段は緩やかになっています。
また階段利用のない部屋もあります。
各階をつなぐモダンな階段には、美術館のような美しい光が差し込んでいました。
部屋に入ると広いテラスが目に入ります。
あいにくの雨だったのでテラスには出ませんでした。明日は天気が回復しそうなのでテラスに出てみよう。
部屋には四万十の水と土佐茶、そしてお菓子までサービスで付いていました。
細かい心配りが嬉しいですね。
またラドン温泉に入るためのかごも用意されていました。
部屋はこんな感じです。
お手入れがよく行き届いています。
ゆっくり部屋でくつろぐ・・・と思っていましたが、本が読めるラウンジがある?!
ロビーの下の階にはライブラリーラウンジがあり、土佐に関する本が読め、フリードリンクになっていました。
どうやらそのラウンジから海が見えるようです。
雨で岬をゆっくり見学できなかったので、ラウンジから海を見学しよう。
ライブラリーラウンジが最高
ライブラリーラウンジに行ってみると、
広い!オシャレ!海が見える!
フリードリンクも種類がいろいろ。
入り口には、高知で有名な本屋がプロデュースした高知に関係する本や絵本、漫画が置いてありました。
おしゃれなカフェ?よりもまったりゆったりできそうです。
ここが無料ラウンジ?
エグゼクティブフロアーみたいです。
どこが座りやすそうかな。
高知出身の漫画家の本・・・読んだことがなかったなぁと手に取りました。
そこからずっとラウンジで居座る。読み続ける。
最初はコーヒー。他も飲みたい。
食事療養中だしなぁ・・・。
でもせっかくの旅。少しだけならいいか。
結局、ここのラウンジでゆったり読書していました。
部屋でもゆったりできるのにラウンジの眺めが良すぎて、部屋での滞在時間が短かったかも。
部屋に戻ろうとして、普通のホテルのように階段を上がっていくとロビーが・・・。
あっ!そうだ。部屋は下に行かなければ行けなかった。
「すみません、間違えました・・・。」
「皆様よく間違われます(ニコ)」
そうですよね、身についた感覚って登っていく方ですよね。
足摺テルメは丘に建った太平洋を眺めることができる宿でした。
足摺テルメでのコース料理でゆったり
天然ラドン温泉に入ったあとは、お楽しみの食事。
土佐清水で採れたての魚が出てくるに違いない。
まず席につくとお品書きがありました。
そしてアペリティフと先付け。
そして前菜のカツオのたたきの三種食べ比べ。
塩たたきダレがあります。
塩ダレ、ポン酢、いご鉄の塩となっています。
小さな皿鉢セット。
高知のもてなしの料理は皿鉢(さわち)料理といいます。山の幸・海の幸が盛り付けられた料理です。
この小さな皿鉢セット、一つ一つにとても細かい作業がされていました。
瓢(ひさご)玉子。
伊勢海老のグラタン。
蛤の木の芽焼きと竹の子。
桜鯛昆布締めと菜の花。
歯鰹の竹輪揚げ。
小さく見える花びらのようなものは、百合根を染めて作っているのかな?
そして本日の御造里。
足摺沖の歯鰹(ハガツオ)とグレ。
歯鰹(ハガツオ)はカツオと間違われそうですが、違う魚です。(サバ科に属します)。
実はカツオよりは癖がまったくなくさっぱりした味です。
痛みが早いので刺し身で食べられる機会が少ないです。
そのハガツオがこんな鮮度で、こんな脂が乗り切った刺し身で出てくるなんて!
グレ(メジナのこと)は高知の人が好んで食べる魚です。
磯釣りで有名な魚としてはイシダイとグレ。
どちらも美味しい魚です。
高知市内でもグレの刺し身は変えますが、出てきたグレの刺し身は見ただけでも鮮度が違う。
すごくコリコリそう。
さて実食。
まずは歯鰹(ハガツオ)の刺し身から。
うわ~美味しい~(泣)。鮮度は抜群です。
トロトロでさっぱり。
マグロのトロみたいだけれど、脂っぽくない。トロより美味しいかも。
食べたらなくなる・・・もったいない~。
次はグレの刺し身。
見た目通り鮮度が抜群。
コリコリというよりゴリゴリくらい。
鮮度が良いので全く癖がありません。
こんな美味しいグレの刺し身、ずっと高知に住んでいるのに初めて食べました。
食感の全く違う刺し身が二種。
どっちも美味しすぎて優劣付けられません。
食べたらなくなってしまう。
普段地味に暮らしているのにこんな贅沢をしてよいのか?
しかし、土佐清水まで来たからこそ食べられる味です。
それくらい絶品の御造里でした。
次は焼き物です。
タルメ(目鯛のことです)のバター焼きです。
白身で柔らかい魚です。
ほうれん草のソースがよく合います。
ミニ団子を食べて、少し口直し。
そして四万十ポーク。
実はこの四万十ポークを以前四万十市に来た時に食べて美味しかったので、もう一回四万十ポークを食べたかったのです。
やった!四万十ポークの串焼き。
すごく柔らかい。
もともと四万十ポークは柔らかくてジューシーなのですが、この四万十ポークの串焼きはもっと柔らかい。
尋ねたところ、麹につけているとのこと。
より柔らかくコクがあります。
コースの途中なのに大満足です。足摺テルメ最高。
ちらし寿司が出てきました。
お吸い物も付いてきました。
生しらす玉子とじ。
生しらすを高知ではドロメといいます。
とれたてだとコリコリ感があります。
生しらす(ドロメ)は高知市内でも食べることができます。
生しらすを茹でると釜揚げちりめんになりますが、高知ではこの釜揚げちりめんの鮮度も抜群です。
高知で釜揚げちりめんを食べるようになってから、時間がたったちりめんは食べられなくなりました。
釜揚げちりめんではなく、ドロメ(生しらす)を玉子でとじたお吸い物。ほんのり甘さがあります。
最後はデザート。
食事療法で甘いものを止めましたが、ここは流石に解禁して食べましょう。
パッションフルーツゼリーとアーモンドクリームのケーキです。
このアーモンドクリームのケーキ、コクがあるのにさっぱりしていて甘すぎず非常に美味。
またパッションフルーツゼリーもジューシーで美味しい。
そういえば牧野植物園の温室に行ったとき、パッションフルーツ系の実が美味しそうにぶら下がっていたなぁ。
コース料理の一品一品がとても細やかに作られていて、大満足の夕食でした。
料理長様、ごちそうさまでした。
快適すぎて帰りたくなくなる宿
次の日の朝ご飯はバイキングです。
土佐ジローの卵がちょっと楽しみです。
前日は雨でしたが、天気が回復して晴れてきました。
足摺岬からの太平洋がホテルから見えます。
朝ご飯はバイキング。
食事療法中なので自分で選べるのが嬉しい。
食事療法のマイルールは、揚げ物と脂が多いものを減らす。これだけです。
とりあえず選んであとからおかわりをしよう。
念願の土佐ジロー卵の卵かけご飯。
地鶏の土佐ジロー卵は高知市内でも売っていまずが、高いので買ったことがありません。
宗田節醤油をかけていただきます。
天気は良いし、窓からの見晴らしは良いし、ご飯は美味しいし、だんだん帰りたくなくなってきました。
もう一泊したい。
仕事や用事があるから帰らなければ。
この足摺テルメのサービスと食事と施設、最高でした。
何一つ不満なところがない、満足の連続でした。
足摺テルメでは、高知の南国リゾートを満喫できます。
もっと近くければなぁ。確実にリピーターになっています。
しかし足摺岬にあるからこそできるサービスがここにあります。
土佐清水の魚は土佐清水に来て食べるのが一番なのです。
高知県は東西に長い県です。
しかし、ここにはまた来たい。
帰りに土佐清水の店で昼ごはん。スマガツオのたたきを食べました。
普通のお店なのに鮮度抜群でした。
土佐清水市内で朝どれの魚を買って帰りました。
今晩は刺し身と魚のアラのお味噌汁。
足摺岬を旅して、本当にごちそうさまでした。