甘み中毒から抜け出すのは簡単ではない
「糖質制限ダイエットは糖質を減らすだけ!ほかは何でも食べて良い」
糖質制限の本にはそう書いてありました。
そうか、炭水化物をやめればいいのね、簡単~・・・最初はそう思っていました。
ところが糖質制限はそんなに簡単ではありません。
お腹は空くし、甘いものはやめなければならないし。
甘み中毒(砂糖中毒)に陥っている人にとっては、糖質制限の初期は過酷です。
お菓子をやめようとすると、甘み(砂糖)にも依存性があることを実感します。
断酒や禁煙のような薬はないし、常に頭の中からお菓子への誘惑が消えません。
しかし、本やサイトには甘いものを控えましょうとしか書いてありません。
食べたいという欲求と、根性論だけで戦わなければならないのです。
「病んで後初めて健康の価値を知る」では遅い
食べたい欲求に対して、根性と気合だけで戦うのはあまりに辛いです。
ではどうしたら良いのでしょうか。
まず空腹には、糖質の少ないものや炭酸水などで紛らわす。
甘いものを食べたい欲求に対しては、減糖方法(マンガTosakura207. 断糖ではなく減糖しよう)やビタミンCを摂ってしのぐ。
そしていちばん大事なのは、「時間稼ぎをすること」です。
強烈に食べたいという欲求つまり離脱症状は時期が経てば収まっていきます。
その期間、食べられるもので紛らわしたり、少量で我慢したり、他のことに集中(運動でもゲームでも)したり、とにかく一定の期間をなんとかやり過ごす。
そしてもうダメだ、我慢できそうにない、と思うときは、
糖質の摂り過ぎや太り過ぎ、脂質の摂り過ぎを続けると、どういうことになるのか、実際の画像や実際の事柄を探してみてください。
食べ続けたら自分の体がどうなるのか。
本当に病んだらどうなるのか、という想像ができないと食生活は変わりません。
砂糖依存は、どこでもいっぱい甘いものを売っているため誰でもなりやすいですが、抜けるのも早いです。
幻覚といった他の症状がありませんから、食べたいという欲求と戦うだけです。
その欲求が時間とともに減少するので、最初だけがかなり辛いけれど、しばらくすると切望感が減っていきます。
甘いものへの欲求は減少していきますから、やがて楽になっていきます。
ただその後も、時々ぶわっと食べたい!という欲求が単発的に現れたりします。
その対処法についてもまた書きたいと考えています。
リアルな現実を見に行こう
まず一時期だけでも糖質を減らそうという強い意志を持つことが大事です。
しかし人間はそんなに強くありません。
食生活を変えるには、自分をまず教育しなければなりません。
病気に関する一般書の可愛らしいイラストを見ても、危機感など出てきません。
できるだけリアルな現実のもの、体内の画像、病気の実態、そういったものをできるだけ知ってください。
甘いものに手を伸ばしたくなるとき、自分の体が将来どうなるのかという現実を問いかけてみましょう。
病院でただ甘いものをやめましょうというときに、
家庭の医学本の中にイラストではなく、
いっそのことボロボロの血管の模型とか、病態の実態画像とかあればいいのに、とさえ思います。
人は自分に危害があると思わない限り、なかなか変わりません。
このままではやばい。
この危機感を持つことが、生活習慣を変えるために一番大事なものではないでしょうか。