
トマトは暑さに強い?弱い?
夏の野菜の代表といえばトマト。
暑い夏=トマト、というイメージ。
原産国も南米のはず。
そのためトマトは暑さに強い、というイメージを持っていました。
ところがトマトは、真夏に弱かった。
おまけに近年の異常な高温気象。
あまりに暑い夏。酷暑である。
梅雨明けからミニトマトはどんどん実を付けて、収穫でき、大きく成長していった。
ところが真夏の暑さが続く日々。
いくら手入れをしても、トマトの樹勢が落ちていく。
つまりトマトにとっても暑すぎるのだ。
気温が40℃を超える日々が続くと、トマトに実がつかなくなった。
高温障害である。
家庭菜園では、ビニールハウス栽培と違ってもろに天候の影響を受ける。
日よけを作ったところで、連日40℃の暑さにはお手上げである。
トマトは夏の野菜のイメージだったが、育ててみて実感する。
トマトには、強い日差しは必要だが、実は猛暑には弱かった。
家庭菜園では、実はトマトは初夏までの野菜だったのだ。
台風がやってきた
夏の後半に台風が近づいてきた。
植生が衰え始めたトマトの苗が心配で、台風対策をできる限りやっておいた。
支柱の固定、植木鉢の置き場所変更、誘引の強化・・・が、相手は台風。
家庭菜園でやれることは限られている。
台風の歩みは遅く、トマトの苗は長い間風雨にさらされることになった。
台風が過ぎ去った朝、トマトの苗を見に行くと・・・変わり果てた姿になっていた。
茎が折れる、植木ごと支柱も倒れる、実も落ちる、そして苗の姿も変貌していた。
萎れて枯れていた。
海には近くないけれど、台風の強風で海から潮風をもたらしたのだろうか?
葉は萎れて枯れて色が変わっていた。
変わり果てた苗の姿に・・・うなだれる。
暑い中、必死に育ててきたのに。
自然の恵みで野菜は育つけれど、
自然の力には逆らえない。
本当に小さな家庭菜園だが、
自然に恵みをもらい、
そして自然と戦いながら、
野菜はできるのだ。


