
いちごの苗と出会う
家庭菜園を始めた時は、運動のつもりだった。手軽にできて日差しも浴びられ、ジムに通うより安上がりだと思った。
副産物の野菜も食べられるじゃないか! (おい、家庭菜園の主産物だぞ?)
果物を育てるつもりはなかった。
というより、スイカ栽培で懲りた。(……スイカは野菜です)
ところが、ある季節になると、やたらいちごの苗が売っている。
まるで買えと言われているようだ。(誰に?)
何度も買うのを避けたが、その可愛らしい姿にとうとうおびき寄せられてしまった。
秋苗と冬苗
店頭を見ていると、いちごの苗には、秋に売られるものと、冬に売られるものがある。
秋苗と冬苗だ。
秋苗は9月下旬~11月だ。
冬苗は12月~2月。
自分の住んでいる地域では、秋は10月、冬は1月に苗が売られていた。
どちらが良いかというと、身をたくさんつけさせたいなら、秋苗。
「クラウン」と呼ばれる根元を秋に大きくさせ、冬にいったん冬眠させる。
クラウンが大きいほど、実りがいい。
ただ、秋苗にすると、春まで半年以上育てなければならない。
冬にいったん冬眠する期間があるからだ。
あまりに長い準備期間なので、秋に買うのをためらった。
けれど、冬に今度は冬苗に出会うことに。
ふらふらと、苗に引き寄せられてしまった。

