引っ越しで知らない土地に行くとき、新しいことへの刺激がある一方で、慣れない生活にストレスを感じることがあります。
ストレスを溜めると、人は心落ち込んだり、ときには体に変調が起こります。
ストレスを過剰に溜める前に、まず「楽しさを感じてドーパミン」を出しましょう。
どうやって楽しめばよいのか?
それは、些細な事で簡単にできることが一番です。
大きな壮大な楽しみ、も良いですが、時間や手間がかかる場合があります。
ちょっと楽しい。
自分の中にある感情を少し動かしてあげること。それが大事ではないでしょうか。
移住先でのストレス解消
初めての土地で慣れない生活。
どこに何があるのかも知らない。
日々積もるストレスと寂しさ。
楽しさを感じる生活がなくなると、人はドーパミンが出ません。
何でも良いから、自分に嬉しさを感じさせる事は大切です。
その人が楽しめるものであれば、消しゴム集めだろうと、クラフト作りだろうと、ランニングでも何でも良いのです。
ストレスに潰された後では、人は何もできなくなります。
また、以前は好きだったことが楽しくなくなってきたら要注意です。
そうなる前に、自分で自分に楽しみという餌をあげましょう。
大きなことをする必要はありません。
小さなことでも、自分へのご褒美を感じることがポイントです。
甘いものはご褒美!
高知の生活の中で、とにかく自分が楽しめるものを探しに行きました。
自分の場合楽しいと思えることは、本屋に行くことと甘いものを食べること。
まずは、手っ取り早く食べ物から始めよう。
甘いものは作るのも好きだけれど食べるもの好き。
しかし、慣れない場所で美味しいものがどこにあるのだろう・・・。
美味しいと聞いたケーキ屋に走っていきました。引越の後の生活も落ち着いてきて、久しぶり~~。
走って買いに行ったのは良いけれど、その勢いで走って戻ってきました。そのまま転倒・・・。
思いっきり転んで膝を擦りむいて・・・自分の目の前をケーキの箱が飛んで転がっていきました。
ギャグかベタな落ちか?本当にこんなことが起こるのか?
生きてきて今までケーキの箱を飛ばしたことなど一度もなかったのに、引っ越しの寂しさの中で買ったのに、初めて私からお菓子の箱が離れていく。いや、飛んだ。
転びかけたとき、ケーキの箱が離れていくのが見え必死に手を伸ばした・・・。が手は届かず、箱はどんどんと離れていく。
目には見えているのに、体が動かない。自分の体が違う方向に転んでいっているからです。
転んで痛かったことより、ケーキの箱を死守できなかったことのほうが痛かった。
伴侶はその状況をただ見ているだけ。おい、ケーキの箱が転がっていくのを止めてくれ。
帰宅してから恐る恐るケーキの箱を開ける。
クリームは見事に箱のうち壁面に飛び散っていました。
はい、ちゃんとフォークでクリームを集めて潰れたスポンジに付けて食べましたよ。
けれど、そうやって嘆いたり文句を言ったり、最後には失敗を笑いだしたりすることで、なんとなく溜まっていた感情を出せた気がしました。
知らない土地で暮らし始めた頃は、この感情の発散はとても大切なことでした。
そのケーキ屋は今はありませんが、前を通るたびに住み始めた頃の失敗を思い出します。
住み始めた頃のストレスを思い出し、潰れたケーキの姿を忘れはしません。
私は疲れたとき、何かを終えたとき、自分にささやかなご褒美をあげます。そうやってストレスを解消します。大抵甘い食べ物です。