予算10万円でデジタル絵の道具を揃えよう⑥~デジタル画像

 

デジタル絵 画像処理 解像度 pixel dpi ピクセル ドット とさくら 高知 マンガ

 

デジタル絵とは、パソコンで絵を描くことです。

鉛筆や絵の具で紙に描くアナログとは、違いがあります。

昔、最初にPhotoshopを開いたときは、何をしてよいのか分かりませんでした。

基本的なことだけ抑えておけば、描いているうちにだんだんと理解できるでしょう。

 

まずデジタル画像の意味を最低限知っておこう

 

デジタル画像はドットやピクセルと言われる点の集まりでできています。

点が細ければ細かいほど画像は綺麗になります。

どれだけの点で描くか、画像保存方法は何があるか。

まず、それを考えなければなりません。

 

解像度をあげるほどファイルサイズは重くなっていきます。

ネットに掲載する場合、大量に重い画像があると表示が遅くなってしまいます。

ネットに出さなくてもパソコンの保存する場合だけでも、容量が圧迫されていきます。

 

デジタル絵と解像度

 

どれだけの細かさで絵や漫画を描くのか。

まず印刷するために描くのか、それともネットに掲載するために描くのか、このどちらかで描き方が変わってきます。

 

印刷用かネット用かを決められない場合は、とりあえず印刷に耐えられる原稿を描いて、ネットに上げる時にネット用に加工すれば良いです。

というのは、ディスプレイ表示する場合はいくら細かく描いても表示の限界があるのです。

そして細かく描くほどファイル容量が重くなるので、表示速度が遅くなります。

Webにアップするときは、重い画像ファイルは軽量化して、ファイル容量を確認しましょう。

軽いファイル容量のデジタル絵であれば、加工しなくてもそのままアップできます。

 

印刷用のデジタル絵の場合、調べるとカラーで350dpi、白黒で600dpi(~1200dpi)。

ディスプレイ表示する場合の解像度は?

72dpi(もしくは96dpi)。

しかし、Retinaディスプレイでは倍の解像度になっているため、より精密な解像度で作らなければなりません。

昔のディスプレイより今のディスプレイの方ではどんどん解像度が上がって鮮明になっています。

 

dpiというのはdots per inch(ドット パー インチ)の略で、ドットという点の密度の単位のことです。

つまり、1インチの長さにドットがいくつ入れるか、という意味です。

ドット(点)はディスプレイやプリンターなどのデバイス側の解像度のことで、多くて細かいほどきれいな画像に出力されます。

 

画像情報の管理はpixel(ピクセル)

 

作画の時に重要なのはpixel(ピクセル)。

デジタル画像データは、点の集まりでできています。

この一つ一つの点をpixel(ピクセル)といいます。

色の情報を持っているのはpixel(ピクセル)です。

 

ppiは「pixel per inch(ピクセル パー インチ)」と言って、1インチ(約2.54cm)の中にピクセル( 画素、点)がいくつあるかを表し、画素密度 (pixel density) と呼ばれます。

 

またディスプレイなどのデバイス側の出力時に、表示される点をドットといいます。

解像度の単位をdpiといい、1インチ(約2.54cm)の中にいくつあるかを表しています。

1インチあたりのドット数が多いほど、鮮明で綺麗な画像として映し出されます。

 

ドットはディスプレイ(液晶画面)の物理的な点で、ピクセルは画像データの点です。

つまり液晶画面の解像度がdpi(ドット)、画像データに含まれる点の数がpixel(ピクセル)。

画像データの情報がディスプレイ(液晶画面)を通して映し出されているわけです。

 

従来は1ピクセル=1ドットと大まかに覚えても構いませんでした。

つまり、1pxがディスプレイ(液晶画面)の1ドットで映し出されていました。

しかし、Retinaという高画素密度のディスプレイ(液晶画面)が出たので、ディスプレイによっては1ピクセル=1ドットではなくなっています。

pixel(ピクセル)とdpi(ドット)の違いを知っておきましょう。

 

ドットは単にデバイス側の点なので、デジタル画像を作るときはpixel(ピクセル)という画像データの点の数(密度)を考慮しましょう。

もともとの画像データが荒い場合、きれいに表示されません。

 

画像形式を知っておこう

代表的な画像形式としては

 

BMP(ビットマップ):Windowsの標準画像形式。データ容量大きい。

TIFF(ティフ):非圧縮画像形式、高解像度の画像形式のため印刷に使われる。データ容量大きい。

GIF(ジフ):256色しかない。ロゴ、アイコン、ボタン、簡単なイラストに使用。可逆式圧縮のため画質が劣化しない。データ容量が小さい。

JPEG(ジェイペグ):圧縮画像形式。高画質でファイルサイズが小さい。処理するたびに画質が劣化する。

PNG(ピング):圧縮画像形式。可逆式圧縮のため画質が劣化しない。背景を透明にできる。JPEGより容量が大きい。Web向け。

 

Webで扱う画像形式はGIF(ジフ)・JPEG(ジェイペグ)・PNG(ピング)のどれかが最適です。

写真はJPEG(ジェイペグ)、ロゴはGIF(ジフ)、背景を透明にしたいとか画像劣化させたくない場合はPNG(ピング)。

 

GIF(ジフ)は256色しか色がありませんが、扱うといろんなことができるので楽しい画像形式です。

GIFアニメが作れます。

 

JPEG(ジェイペグ)は写真に向いていて、1670万色の色数があります。ただ、圧縮すると画像劣化(色情報が減少する)ので、保存するたびに劣化します。

劣化を防ぐためには、ペイントソフト専用の画像形式(PhotoshopならばPSD形式)のまま編集して、最後の保存にJPEGにします。

保存したJPEG形式の画像を編集していくと画像劣化をするので、最後までJPEG化しません。

 

WebイラストならばPNG(ピング)です。

 

PNG-24はJPEG(ジェイペグ)と同じ1670万色の色数があります。背景を透明化できるし、画像の劣化がありません。

イラストをJPEG化して編集していくと劣化します。イラストはPNGがきれいにアップできます。

 

PNGはJPEGよりファイル容量が重いと言われているので、デジタル絵をJPEG化してみましたが、ファイル容量がPNGより増えることもありました。

 

PNG-8はGIF(ジフ)と同じ256色しかないPNGですが、ファイル容量は軽くなります。

こちらはまだ使ったことがないのですが、GIFイラストの代わりになりそうです。

 

Webにアップさせるときは、できるだけデータ容量を小さくするほうが、画像表示が早くなります。

データ容量を小さくすることと、画像をきれいに映し出すことの両方のバランスが大事です。

 

それからスマホなどで画像を撮影する場合、画像に撮影の位置情報が残りますから、情報をオフで撮影するか、情報を消してアップしてください。

SNSのサイトでは、画像をアップする時に自動的に位置情報を消してしまう機能が付いている場合もあるので確認しましょう。

 

パソコンの色と印刷の色

 

ネットに載せる場合は、ディスプレイの限界があるため、それを考慮して作成するか、もしくは原本を加工します。

実際に印刷したい場合は、印刷用に仕上げなければなりません。

 

印刷する場合に知っておくことは、パソコンの色はRGB形式のカラーですが、プリンターのインクはCMYK形式のカラーです。

RGB形式は赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の光の三原色(RGB)です。

CMYK形式は藍色(Cyan)・深紅色(Magenta)・黄色(Yellow)の色彩の三原色に黒(Keyplate)を加えて、合わせて4色(CMYK)です。

 

パソコンデータのRGB形式の色を、プリンタードライバーがCMYK形式に変換してプリンターに送って印刷されます。

そのため若干色の違いが出てきます。

RGB形式で画像データを作って、印刷(出力)する場合は、色の違いを確認して補正をしておくほうが良いでしょう。

そのため印刷屋に出すときは、CMYK形式(もしくはPhotoshopのPSD形式で)で出すことを勧められるでしょう。

 

Webで掲載しか考えていない場合は、あまり意識しなくても大丈夫です。

 

画像処理は少しずつ覚えればいい

 

画像処理についてはプロではないで、遊びでアイコンを作ってきた頃から自分で試行錯誤して覚えてきました。

最初pixel、ppi、dpiの単位が出てきた時、区別もどのくらいに設定したら良いのかも分かりませんでした。

初めてデジタル絵を描く人にとっては、画像の扱いに困るかもしれません。

せっかくペンタブレットを買ったのに、使わないままだともったいないです。

 

Web用途なら72または96dpi、印刷用途ならは350dpi(カラー350dpi、白黒600dpi)で作成。

仕上がったらPNG形式で保存。

(編集中は使っているペイントソフトの形式で保存されます)

キャンパスサイズがわからない場合、CLIP STUDIO PAINTを使っているならば勧めてくるキャンパスサイズで構いません。

 

線画を描いて、レイヤーを作成して色を付けてみてください。

 

自分もまだまだ習得できていません。

デジタルにはアナログにない機能がたくさんあります。

レイヤーの合成モードの理論は読んでも、実際にどんな色になるのかやってみないと分かりません。

奥行きは広いです。

 

デジタル画像の遊びができるゲームがある

 

デジタル画像は点でできています。

難しいと思う人もいるかもしれませんが、ドット絵を思い浮かべてください。

 

これを簡単に体験できて、遊べるDSゲームがあります。

マイデザインの機能が付いていて、これはドット絵のデザインを作る遊びで、出来上がったデザインを家の中や村や洋服に貼るわけです。

32×32のドットの中に、限られた色パレットから色を選んでデザインを作っていきます。

ドット絵ができたときはぼんやりした画像でも、村の中では小さく圧縮されるので鮮明化します。

 

一度マイデザインを作ってみると、デジタル絵の本質がすぐに簡単に理解できるでしょう。

 

また色パレットでドットを塗りつぶしていると、色が少ない、もっと色の種類があればと感じるかもしれません。

色が少ない、これはGIF(ジフ)の概念。

もっと色の種類がほしい、これはJPEG(ジェイペグ)・PNG(ピング)の多色画像の概念。

 

マイデザインは誰でもできるデジタル絵の基本遊びでした。

マイデザインもこのゲームの中で流行ったのは、自由度が高かったからでしょう。

すごいデザインを作っていた人がたくさんいました。

 

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