炭水化物は神様からの贈り物

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Tosakura
©2017 shiori natsuno

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満腹感のある炭水化物

炭水化物を摂ると、幸福感が高まると言われています。
なぜでしょうか。

糖質を摂ると、血中のブドウ糖量が増え、血糖値が上がります。
血糖値が上がると脳が満腹感を感じ、血糖値が下がると空腹感を感じます。

人は満腹感を得ることで幸福感を感じます。
お腹いっぱいは心地よい感覚です。

炭水化物などの糖質は体や脳のエネルギー源ですが、それだけではなく、エンドルフィンの分泌を促進すると言われています。
エンドルフィンは脳内快感をもたらし、脳内麻薬とも言われています。
炭水化物などの糖質の摂取により、エネルギー源になるし、満腹中枢は刺激されるし、その上に快感物質が出るのであれば、幸福感を感じるはずです。

丼飯を一気食い。大盛りカレーを食べる。
焼きそばやラーメンの大盛り、新米のご飯大盛り、ふわふわカリカリの厚切りトースト。
単なる幸福感、というよりこれはもう快楽に近いかもしれません。

血糖値が上昇して、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されれば、空腹感が収まります。
食べ始めて満腹中枢が刺激されるまでタイムラグがあるので、一気食いは必要以上の食べすぎてしまうのです。
そのためゆっくり食べたほうが、食べ過ぎを防いでくれます。

糖質制限食は食費がかかる?

糖質制限の方法は、まず主食の炭水化物を減らすことから始まります。
一日の三食のうち、
一食だけ(夜)、炭水化物を抜くプチ糖質制限
二食、炭水化物を抜くスダンダード糖質制限
三食、炭水化物を抜くスーパー糖質制限
があります。

食事から炭水化物である主食を抜くわけですから、単に抜くだけでは食事量が減ってしまいます。
そのため、主食である炭水化物の代わりに何かを食べなければなりません。

とすると、何かおかず類を食べなければならない。
その追加したおかずを作りための食材が余分に必要になります。
食材を余分に買うことになり、食費が増えることになるのです。

炭水化物は、おかずを作る食材と比べて、お米でもパンでもうどんでも安く揃えることができます。

おまけに炭水化物は満腹になりやすい。
しかし、おかずだけで満腹になろうとすると、それなりに食べなければなりません。
揃える食材の量も増えるわけです。

炭水化物中心で安く食事を済ませるならば、ご飯に卵をかければ、うどんにねぎを入れれば、それだけでもお腹が膨れるのです。
炭水化物は便利な安い食材でもあります。
その炭水化物を、一日三食のうち、一回もしくは二回、最高では三回も抜くのですから、それなりに食費がかかってきます。

人は炭水化物の恩恵を受けている

炭水化物は悪者でしょうか、それとも救世主でしょうか。
糖質制限では炭水化物は悪者扱いされますが、実は人類は炭水化物の恩恵を多く受けてきたのです。

人類の祖先は、食べるものを探すことに必死でした。
果実や木の実、木の葉を探して食べていました。主に植物性の食べ物を食べていたので、どんぐりなどから糖質は摂取していました。

その後、人類は狩猟生活を始め、肉や魚などの動物性食品を主に食べるようになりました。低糖質の生活を始めます。
肉食に移行した結果、脳が発達し知能が高まりました。
道具や火を使うようになり、肉食の栄養を摂ることが容易になりました。
衣服を針のようなもので作るようになりました。

しかし狩猟も採取も、いつでも食料を確保できる補償はありませんでした。

やがて、農耕生活が始まります。糖質生活に戻り始めます。
地球が温暖化してきたおおよそ一万年前、人類は狩猟や採取の生活から、麦・イネ・穀物の栽培を始めました。
農耕はいろいろな場所で始まったと言われています。
その農耕地域のひとつに、有名なメソポタミアの肥沃な三角地帯(ティグリス川とユーフラテス川の地域)があります。
野生のコムギ、オオムギを見つけ栽培を始める・・・習いましたね。

農耕のために本格的な定住生活に移ります。
そして、牧畜も始まります。

狩猟や採取の生活は食料確保が不安定でしたが、農耕生活は食料が備蓄できて安定的な食料を確保できるようになりました。
品種改良で収穫量は増えていき、そのおかげで人口は増えていきます。
食料確保に必死だった時代から変わり、人類は食料確保以外に労力を使えるようになります。
文明や文化が発達していきます。
多くの食料が生み出されるようになったおかげで、人類はその数を増やすことができたのです。そして社会も発展することができました。

そして現代、社会は豊かになり、機械化されました。
生活は便利になり、豊富な食料が生産されるようになり、肥満や過剰摂取が問題化されるようになったのです。
炭水化物も精製された穀物が中心になり、品種改良により昔と姿を変えていきました。

炭水化物は神様からの贈り物

糖質制限では時には、炭水化物(糖質)は敵のような扱いをされます。
しかし炭水化物、つまり穀類のおかげで人類は増えてきました。
農耕や牧畜のおかげで、確実な食料確保ができるようになりました。

食料が豊富になり、多くの人類は生き延びることができたのです。
そうでなければ、自分のような軟弱な部類の者は、競争に負けて餓死していたでしょう。

肉食にならなくて、もし脳が発達していなかったら。
もし農耕が主体にならなくて、食料の確保が困難であれば。
人は淘汰されていたでしょう。

もし安い炭水化物がなければ?
生き延びても、弱者は常にお腹を空かせていなければならなかったでしょう。

炭水化物や肉が食べられる。ありがたいことなのです。
おまけに現代の社会では、生きるだけのために食べるだけでなく、楽しみのために食べることができる。
人類史上、最高の贅沢ができているのかもしれません。

炭水化物は、神様から弱いものへの贈り物じゃないかとさえ、ある意味思えます。

炭水化物をどう捉えるか

糖質(炭水化物)制限ダイエットの本を読んでいると、「糖質(炭水化物)=悪」という考えに染まりやすくなります。
というよりも、糖質(炭水化物)を避けまくりたくなる(そればかりするという意味)、といったほうが正しいかもしれません。

短期間にダイエットをする場合、一定期間だけ「糖質を避けまくる」という方法はかなり有効です。
他のダイエット法より早く効果が出て、簡単に始められるからです。
甘いものや炭水化物を、一定期間止めるだけで始められます。

糖質(炭水化物)をできるだけ止める生活は長くは続けられません。普通は。
低糖質生活を長期間続けるのは、体にも心にも負担が大きいからです。

しかし期間を決めて低糖質生活をするのは、良い面も多いと感じました。
まず痩せることがかなりの確率で成功します。
どれくらい痩せるかは人それぞれですが。
ただしリバンウンドを避けるためにも、低糖質生活から糖質を摂る生活に戻るときには、ゆっくりと再開する必要があります。

一時だけでも低糖質生活をすることのもう一つの良い影響は、食生活が変化することです。
甘み依存、炭水化物依存だった生活に気が付き、意識するようになります。
ある程度の期間、低糖質の生活が続けば、糖質依存の体質が少し変化します。
体に悪い食生活だったことに、一度立ち止まって気がつく。

糖質(炭水化物)を摂りすぎていたのではないか。
これが糖質制限の一番役に立った面でした。

糖質制限は、穀類依存への警告のひとつでしかありせん。

本来人類が飢餓にあわないように神様から贈られた炭水化物を、この飽食の時代にどうやって向き合ってうまく付き合っていくか。
品種改良された結果、依存性が高くなった穀物をどうやって食べていくのか。
答えはまだ出ていないと思うのです。

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