買い物に行くと甘いものがいっぱい
糖質制限ダイットを始めてから、スーパーなどに買い物に行くと、お菓子売り場の大きさに気が付きます。
糖質の誘惑から逃れるために糖質の多い売り場を避けると、スーパーの売場の何割かを避けることになるのです。
あえてお菓子売り場に近づくと、いかに多くの種類のお菓子が並んでいることか。
それも、どれもが美味しそう。
業界の努力で、日々美味しそうなお菓子が開発され、店頭に並んでいます。
お菓子やパンの売り場を眺めると、なんと甘いものが世の中にこんなにあるのでしょう。
誘惑が苦しい・・・。
店のレイアウトにはからくりがある
スーパーなどの陳列には、実は人間の心理を考えた配慮がされています。
「動線」(導線とも言います)に基づいて、陳列配置がされています。
つまり、人がどのような心理でどのように動くか、を考えているのです。
まず店に入ると、たいていの場合野菜売り場があります。
入口の近くに野菜売場がある理由は、来店した人が献立を考えやすいように工夫しているのです。
献立には季節感があります。
寒いときは温かいもの、暑いときは冷たいもの。
季節によって野菜も変わってきます。
野菜は旬があるのです。
その野菜を見てから献立を考えるわけです。
また旬の野菜のほうが、値段が安くなります。
先に肉や魚などの高価なものをかごに入れると、購買意欲が下がってしまうので、安めの野菜を入り口に置きます。
そして基本的には、反時計回りに(店によってはその反対)側面に沿って動線は作られていきます。客は野菜売り場から店内を動いていきます。
動く順番は「野菜→肉・魚→お総菜」になっていきます。
野菜に合わせて、肉や魚を選びます。
最後にもう一品追加できるお惣菜売り場がきます。
しかし最近は、忙しい人のためにお惣菜売り場を入り口においている場合もあります。
料理する時間がない人にとっては、食材よりもすぐに食べられるお惣菜が欲しいからです。
来店する客は今日の献立を考えながら歩くので、日常品やお菓子類は外側の周回できる場所にはなく内側の配置になります。
お菓子を入り口付近や外周などに配置しても、大人のお客さんの頭の中は夕食などのメニューを優先しているので、素通りされてしまいます。
子供がお客さんの場合は、入り口にお菓子売り場があれば喜ぶかもしれません。
しかし子供が買う量は少ないので、やはり売上を伸ばすためには、たくさん買う大人の客のための配置を作ることになります。
レジ近くに甘い物
今日の献立が決まり、食材やお惣菜をかごに入れた客は、不足している日用品をかごに入れます。
とりあえず、店に買い物にきた客にとって最初の目標は達成しました。
レジ方向に客の動線が向かいます。
しかし、そこから客は「ついで買い」に入ります。
その場で見たお菓子が欲しくなる。
新商品や季節商品のお菓子が並んでいるのを見る。
子連れで客の場合、レジ近くのお菓子売り場に子供が走っていきます。
レジで精算しようとする親の買い物かごに、子供は自分がほしいお菓子を入れようとします。
トドメはレジ横のお菓子。
レジをしている間に、嗜好品の誘惑をするわけです。
はい。この動線(導線)を分かっているけれど、誘惑の誘いにいつも乗っていました。
入り口近くのパン売り場
焼き立てのパンが売っている場合、店の入口や食品売り場の近くに配置されていることあります。
香ばしいパンの匂いが真っ先に客の鼻に入ってきて、そのパンの香りが店内に広がっています。
客の食欲を刺激するようになっています。
パンの香りに釣られて、他の食材も多く買ってしまう人もいるかもしれません。
糖質制限を始めて、甘いもの断ちをすると、この入口から漂ってくる甘いパンの香りが辛くてたまりませんでした。
戦略的にパンの香りが漂ってくる。
戦略だと頭では理解するけれど、欲望は香りに引きずられていきます。
糖質制限ダイエットを始めた頃は、焼き立てのパンコーナーはできるだけ早く通り過ぎるか、もしくは迂回していました。
最初の頃、甘い香りは強烈な誘惑でした。
甘み中毒からの離脱までは、焼き立てのパンコーナーには近づかないことをおすすめします。
しかし甘み中毒から離脱が始まると、甘い香りに負けなくなっていきます。
空腹で買い物に行かない
スーパーに行くことは、この嗜好品類の誘惑が常に襲ってきます。
入り口でパンの甘い香りにさらされて、レジに向かうと今度はお菓子売り場が並んでいます。
甘い物買わない?買わない?
そういった陳列配置になっています。
糖質制限ダイエットを始めると、どの商品に糖質が多いかということが気になってきます。
そうすると、陳列している商品の多くに糖質過多のものがあることが見えてきます。
買い物をしてレジに行こうとすると、糖質の塊の売り場が見えてくるのです。
お菓子売り場の誘惑に、唯一対抗できる手段は、空腹で買い物に行かない。
空腹絶頂で買い物に行くことは、誘惑との激しい戦いになります。