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マンガTosakura 漫画の描き方

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Tosakura
@2017 shiori natsuno
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漫画を描きたい人に

 ストーリー漫画を描きたい人は、第一にまず体力だと思います。画力より体力。

漫画はまず登場人物やあらすじを考えて、プロット(出来事)を考えます。べたな話だと、朝食女子生徒がパンをかじりながら通学途中に男子生徒とぶつかる、とかですね。

次にネーム(セリフ)やコマ割りを作ります。コマ割りは、ワク線で一つ一つのコマを区切る作業のことです。作家と脚本家みたいな感じです。

その各コマに、下書きを描いていきます。どの向きから人物を描くか、大きさはどうするのか、フォーカスはどこに置くのか。まるでカメラマンと映画監督を一緒にやっているようなものです。

そして本線を書きます。線を引くときは役者の本番に近い集中力。

あとは背景を描き、要らない線を消したりします。べた(黒塗り)やホワイト(白抜き)を塗り、トーンを付けます。トーンとは、絵に加えるデザイン柄のことです(柄とか線とか)。この工程は映像処理みたいな感じです。

 それを、コマ数×ページ数の枚数の絵を仕上げます。ストーリー漫画の一話にどれだけのコマ数があることか!

 連載漫画なら、それを何十話も書き続ける。いや一話完結でもいくつのコマを描くことになるのか。アシスタントもいない素人は背景も自分で描かないと、すかすかの真っ白な漫画になってしまいます。

 面白い話を考えるとか、絵が上手だとか以前に、全ページのコマを仕上げる体力。

経験談

 昔、人生で一回だけやってみたいなと思い、漫画を描いて送ったことがあります。出版社から多少の金銭が原稿と一緒に戻ってきました。
 (たぶん、このお金でもう一度描きましょうねという意味。)

 当時は、まず絵柄以前に、お話がうまく作れませんでした。それ以上に再チャレンジする体力がなかった。もったいないから最後まで描き、背景も全部描きましたが、とにかく体力。腱鞘炎になる漫画家も多いのは分かります。

 とにかく仕事などをしながら片手間で描く、というのはかなり難しい。体力がなければ両立できないと思いました。描き続ける行為はハマるのですが、疲れた状態で描き続けるとくたくたになって息切れしてきます。

 話しがどうとか、絵がどうとか、読者目線は厳しいですが、漫画をきちんと連載している人は尊敬しています。体を懸けて描いている。

 そしてもう一つ。一つのコマを描き込み過ぎると、全コマが描けない。一人で体力的に。なので、途中で「これくらいでよし」としなければ最終ページまで辿り着けない。これが意外にストレス。

 絵を描くことと、漫画を描くことは絶望的なくらい違う。

デジタルの時代

 デジタル化をする。つまり、Wacomなどの液晶ペンタブレットを買って、PCを準備して、CLIP STUDIO PAINTのソフトを買えば、デジタル化できます。もしくはiPadなどにペイントソフトを入れて、ペンで書く。CLIP STUDIO PAINTは必須というくらいの定番。

 デジタルでイラストや漫画を描きたい人はこれを揃えましょう。デザインをする人はアドビ製品を入れて……とお値段がどんどん跳ね上がっていきます(類似製品も他社からありますが)。

 紙などのアナログよりもデジタルが優れている点は、

・枠線が簡単に作れる
・修正が簡単
・仕上げが簡単
・背景も効果柄もある程度デジタルで拾える
・手が汚れない(紙とインクなら手が汚れたりする)、滲まない
・絵が下手でもソフトが助けてくれる(遠近法も人物像も付いてくる)

などでしょうか。

自分は特に「枠線が簡単に作れる」が一番。(線をアナログで引くのがすごく苦手)枠線が引けなければ、ペン入れができないので致命的でした。

そして、アナログだと描く方向は一定にしか引けません(上から下)。鉛筆のようにどの方向でも描けない。
 そのため描く向きを変えるときはペンの向きではなく、紙自体の向きを動かして線を引く必要があります。(ここで手が汚れたりする)

デジタルペンは左右上下どこでも自由に線が引けます。鉛筆と同じ感覚です。描きやすいです。

筆圧調整ができるし、デジタル化で本業の漫画家さんの負担は減ったのかもしれません。

AIの進化

 AIの画像技術の向上が凄いです。人間がする画を一瞬でデジタル画像を作ってしまう。画像提供サイトが流行り、次に来たのは間違いなくAI画像とAI動画。デザインも基本的なものはAIで作って人間による手直しになる。

 プログラムだってAIは作れるから、サイトデザインだってできる。漫画や小説も今はAIが下手かもしれないけれど、将来は進化するかもしれません。

 2DCGを作ったら3DCGを作りたくなって、こつこつと自習したら、AIが立派な3D画像を作る時代になりました。(もう笑うしかないです)

 メール文だってAIが作ってくれる。報告書の下書きもAIできる。企画分析の分野はどうなのでしょうか。いったい凡人は何をすることが残るのでしょう。(AIがしない実作業や、ロボット化すると費用が掛かりすぎる作業とかは確実に残りそうです)


 漫画はどうでしょうか。実際にAI漫画も登場しています。

将来複雑なストーリーをAIでも作れるかもしれません(今でも小説で使う人もいるくらいですから)。キャラデザインも進化すればもっと上手くできそう。作画の本線は漫画家の個性が出るのでそこは無理かも。いやそのペンの個性も要らないとなれば、コマ割と下書きだけでAIが吐き出す日も来るのでしょうか。いやそれすらも学習するかも。背景やトーンなども指定が上手くいけば、AIが作ってくれるかも。
 デフォルメ化も学習させれば、何とか風などできるかもしれません(著作権はそのころどうなっていることやら)。色付けなどはイメージさえ伝えれば一瞬かもしれません。

 しかし最初に書いたように、漫画は多くの工程が必要です。コマ割とセリフを完璧にAIが学習できるのでしょうか。学習データが蓄積されたとき、漫画はどこへ向かうのでしょう。

いずれにせよ、まだ微調整は人間の手になるでしょう(違和感を取り除く)。

 いや、そのうちAI画像に慣れた世代が主流になれば、その世代は違和感を持たないかもしれません。

 そこまでAIがしてくれるのであれば、漫画を描く体力もぐっと減るかもしれません。しかしそこまで機械化したら、それは漫画を描く家さんではなく、絵柄を指示して点検する家さんになってしまうかも。

 しかし、AIの進化は凄い。

 ようやく液晶ペンタブレットまで揃えられたのに、AIの排出する画像レベルが凄くなって、なんだか……どうすりゃいいのか、という感じです。趣味でも絵をAIに作らせた方が上手いんじゃないか。AIは人間の努力を越えていく……。

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