砂糖依存症は禁断症状が出る
いろんな食品に当たり前に使われている砂糖は、実は中毒性が高いといわれています。
甘み中毒、つまり砂糖依存症とは、甘いものがやめられないという依存症です。
疲れたり、ストレスがたまったり、時間があるとついつい甘いものを過食してしまう。
甘いものが食べたくて仕方がない、と思う人は、この砂糖中毒に陥っている可能性があります。
砂糖依存症は、肥満や糖尿病、血管系疾患やメンタルヘルスへの影響を引き起こします。
しかし、砂糖や人工甘味料はいろんな食品に使われています。
また飲み物を買えば、異性化糖(果糖ぶどう糖液糖やぶとう糖果糖液糖)が使用されていたりします。
誰でも買える、どこでも売っているものに、甘みは入っているのです。
気が付かないうちに、多量の糖質を現代人は摂っています。
しかしこの糖質を減らそうとすると、砂糖依存症の禁断症状が出てきます。
甘いものを渇望する、いらいらする。
禁断症状が辛くて、また甘いものを食べ始めてしまう。
糖質制限ダイエットをして痩せたいと考えるけれど、甘いものがやめられないという人は結構多いでしょう。
なぜなら甘いものを毎日食べてきた人は、砂糖依存症にかかっている可能性があるからです。
糖質制限ダイエットを始めて主食の量を減らすことができても、甘いものを過食していては、ダイエット効果は出てきません。
糖質制限ダイエットを続ける過程で、この砂糖依存症の禁断症状が大きな壁となります。
砂糖依存症から抜け出したい
痩せたいと考えて、糖質制限ダイエットを始めてみる。
けれど、甘いものが食べたくてたまらない。
そう悩む人も多いでしょう。
そのとき、自分が砂糖依存症にかかっていることを実感します。
甘いものがやめられない。
甘いものがやめられないから、痩せるのを諦めるか。
甘いものがやめられない状態が異常に感じるから、砂糖依存症がちょっと怖いと考えるか。
このちょっと怖い、依存状態があるかも、という意識が持てるかどうか。ここが大事なポイントになります。
砂糖依存症を抜け出すために、一生甘いものが食べられないの?絶対無理!と最初は考えていました。
しかし実は、マイルドな離脱は誰でもできるのです。
甘いものを食べると余計に甘いものが欲しくなります。
もっと美味しいと感じるもの、もっと甘みが欲しいと思い始めます。
つまり、甘さの度合いがどんどん上がっていきます。
人は舌に存在する味蕾で、味を認識します。
砂糖の甘みに舌が慣れてしまうと、甘みへの感度が鈍くなっていきます。
砂糖依存を一旦離脱できれば、食品に含まれる自然な甘さを感じることができ、自然な甘みを美味しく思えるようになります。
また大量に砂糖が入っている食品を、甘すぎると感じるようになります。
砂糖依存症から抜け出すことは、甘みを完全にやめるということではなく、自然な甘みへの感度を取り戻すことなのです。
砂糖依存から離脱することは一生甘いものが食べられないのではなく、添加されている甘みを止めることなのです。
素材の甘さで満足できる舌に戻しましょう。
少しだけという悪魔のささやき
もともとお菓子やジュースを摂らないけれど主食を食べすぎている人は、糖質制限ダイエットで主食だけを抜けば、ダイエット効果は出てくるでしょう。
しかし甘いものが好きな人にとっては、糖質制限ダイエットをする場合、主食と甘いもの(お菓子やジュース類)の両方を控えなければなりません。
ご飯やパン・麺類などの主食を抜くと、お腹の空きが早くなります。
空腹になりやすいのに、甘いものまで抜かなければならない。
二重の苦痛です。
甘党の人は、主食と甘い物の両方で太りやすい。
甘党の人は、主食と甘いものを両方減らさなければダイエットできない。
こういう人は、糖質制限ダイエットを始めると、空腹感と禁断症状に苦しまなければなりません。
挫折しやすい条件が揃っています。
糖質制限を成功させるポイントは、糖質を過剰に摂取する状態から脱却できるかどうかです。
主食をたくさん食べていた人は、こんにゃく米に変えて含まれる糖質量を減らしましょう。
量を減らすことより含まれる糖質量をまず減らします。
甘党の人にとっては、強い甘さに慣れていた舌を、マイルドな甘さも感知もできるような舌に戻すことが重要です。
そのためには、やはり一定期間甘いもの断ちをしなければなりません。
最初の2~3週間に強い禁断症状が出てきます。
この時期に一個くらいと思って食べてしまうと、節制している分甘みへの欲求も強くなっているため、ついつい2個3個と過食してしまう可能性があります。
ケーキなどは糖質が1個50gくらいあるものも多いです。
こんな糖質量が多いものを食べていると、甘みへの感度は落ちていきません。
糖質がたっぷりなものを1個くらい・・・悪魔のささやきが誘惑します。
食品に含まれる糖質量を調べましょう。
そしてまずは、糖質量が少ないものへシフトしていきましょう。