
Tosakura
©2017 shiori natsuno
スイーツ男子の思い出
自分は甘党で俗に言うスイーツ女子ですが、相手がガッツリごはん派の場合ご飯に合わせます。
スイーツはやっぱり甘党同士で食べたい。
スイーツ男子という言葉も言われますが、昔の同級生に「隠れスイーツ男子」がいました。
つまり、恋人にはスイーツ男子であることを隠していたのです。
昔のこと。ある日、高校の元同級生にアイスクリームショップに誘われたことがある。
おや?デートの誘いか?
いや、この間元同級生の集まりで彼女がいると言っていたではないか?
こいつ二股か?
話をよく聞いてみると、アイスクリーム屋やケーキ屋に行ってスイーツが食べたいらしい。
しかし、恥ずかしくて一人では行けないらしい。
恋人と行けばいいじゃないか?
え?彼女には言えない?
デートのときには、カッコつけてコーヒーを飲んでいるって?
本当は彼女が食べているケーキを自分も食べたいって?
好きでもないコーヒーを飲んでデートしてるって?
幼馴染だから頼んでいるけれど、実は甘いものが大好きなんだけど人には言えないって?
・・・うーん、たしかにその風貌からはスイーツ男子には見えない。
女子はいいよな~、甘いもの食べに行けてって?
行けばいいじゃない・・・。
なんでも奢るから、女の子だらけの店に食べに連れて行ってほしいと頼まれた。
疑心暗鬼になりつつも、アイスクリームショップへ連れて行く。
アイスクリームがいくつも入ったおおきなパフェを、ガッツリ食べているぞ・・・。
(ちなみに自分はシングルアイスコーン)
え?次はケーキ屋?それも指定した店?
女子だらけの店内に連れていく。
ケーキも何個もガッツリ食べているぞ。
デート風を装っても、連れの自分より食べまくっている。
笑うなって?笑うよ。
満足するほどケーキを食べて、店を出る。
そこで、お礼を言われて解散。
こんなに外で甘いものをたくさん食べたのは初めてだったらしい。
彼は、また明日からカッコつけてコーヒーを頼むのか・・・大変だな、と思った思い出がある。