ストレスで甘いものを過食
空腹ではないのに、ストレスや疲れから甘いものを食べたくなってしまう。
なにか口に入れたい。
強いストレスや不安感を感じたとき、無性に食べたくなる欲求が出てきます。
これを感情的摂食、つまりエモーショナルイーティング(emotional eating)と言います。
別名、偽の食欲と呼ばれます。
ある時期、強いストレスを感じる時期がありました。
解決するまで結局半年位かかり、その間甘いものを過食しまくりました。
以前より甘いものを欲しがり、食べることで精神的ストレスを逃していました。
完全なエモーショナルイーティングです。
その結果、食べ過ぎで体重が増え、血液検査に引っかかり、脂質異常症の診断がされました。
生活改善を指導されました。
炭水化物を控えましょう。
トランス脂肪酸を避けましょう。
甘いものをやめましょう。
運動をしましょう。
・・・などなど。
よし、まず痩せよう!
糖質制限ダイエットするぞ~。
糖質制限ダイエットの経過
糖質制限すると、離脱症状が現れました。
甘いもの食べたい、パン食べたい。
やめようとしたものが食べたい。
最初の頃は、ひたすら浮かんでくる渇望感との戦いです。
離脱症状と全面戦争すると挫折します。
断糖ではなく減糖する方法で、離脱症状を抑えました。
(簡単に言えば、糖質オフのグラノーラをひと粒ずつかじっただけなんですけれど)
なんとか減糖しながら挫折せず、ゆっくりと糖質制限を続けられました。
糖質制限で少し痩せた頃、停滞期が来ます。
離脱症状はまだ消えません。
苦しい。
低糖質のお菓子や料理を模索したり、離脱症状を逃す方法を考えたり。
時間つぶしでしたが、やがて停滞期が過ぎます。
そのうち、糖質制限ダイエットが順調になり始めました。
離脱症状も軽くなっていきました。
体重はどんどん減っていきます。
お腹周りもお尻周りも太ももも、ぜい肉がなくなっていきました。
体重計に乗るのが楽しみになっていきます。
頑張った。
体重も落ちた。
辛かったけれど。
よ~し、再検査日。
脂質異常の値が改善しない?
3ヶ月の糖質制限期間を終えて、ダイエットは無事成功。
血液検査の結果はなにか変わったかな?
結果は、中性脂肪はピカピカだけれど、コレステロール値の方は改善なし。
なぜだぁぁああああ。
どうしたら良いの?
体についた脂質のボディスーツを脱ぎ捨てたのに、なぜ改善しないんだぁぁあ。
こんなに苦労したのに。
離脱症状とも戦ったのに。
なぜ?
と思いつつ、やっぱり・・・と心の何処かで思いました。
糖質制限ダイエットと戦っている間、ふと脂質はどうでもいいのか?という疑問が浮かんでいたからです。
糖質制限では脂質は気にしません。
脂質は好きに摂って、糖質量を気にかけるのが糖質制限だからです。
糖質制限では、糖質こそが体に付く脂肪の原因である、という考えが元になっています。
体に付いた脂肪を落としても、血中の脂質濃度は下がらないのでしょうか。
それとも痩せてからまだ期間が短くて効果が出てこなかっただけでしょうか。
脂質というものに注目する
脂質異常の解説本には、
痩せましょう(甘いものやアルコールをやめる事も含めて)
脂質を減らしましょう、
という2つの指導が書かれています。
2つのことを同時になんてできません。
そのひとつを実行するだけでも、挫折寸前で戦いでした。
解説本は正論を書いていますが、無理難題をガンガン要求してきます。
まずは糖質制限で脂肪ボディスーツを脱ぐ
解説本にはいろんな指導が書かれていました。
「分かるけれど、これ完全実行は無理なんですけれど」
意志の弱い人にとっては、到底できないことをやれと要求されている。
そこで別々に実行することにしました。
とりあえず太った分をまず痩せる。
そのために糖質制限を選びました。
糖質制限でも脂質制限でも痩せます。
どちらも行った自分での経験ですが、糖質制限のほうが脂質制限よりも2倍の速さで痩せられる感じでした。
脂質制限はゆっくりしか体重は減らない。
糖質制限は、最初と停滞期後の途中からかなり体重が減ります。
しかし、糖質制限では脂質は気にしません。
糖質と脂質を両方気にすると食べられるものが減ってしまいます。
ただでさえ砂糖依存の離脱症状が苦しいのに、脂質まで気にすると糖質に置き換えられるものがなくなっていきます。
糖質制限ダイエットでは、糖質を摂れない代わりに、野菜やおかずを食べます。
低糖質という条件以外は、すべてOKにしないと続けられません。
いや正確には、糖質制限だけでも続けるのはかなり苦しい。
糖質制限ダイエット中、解説本に書かれた脂質を減らしましょうという項目が気になっていました。
糖質は気にしているけれど、脂質は気にしていない・・・。でもそうしないと糖質制限ができませんでした。
糖質制限の最初の1ヶ月はそれくらい苦しいです。
糖質制限に慣れると楽になっていきますが。
糖質制限が終わり脂質制限に入る
体重を落とした後、今度は脂質制限をすることにしました。
糖質についてはすこし緩めます。
脂質制限に入っても、緩めなかった部分は「お菓子」の類です。
糖と脂質たっぷりのお菓子は引き続き食べません。
というのは、市販のお菓子には脂質がたっぷりはいっていることが多いからです。
なんだよ、この植物性油脂という成分表示は?
もちろんバターも避けます。
糖質制限の期間に離脱症状と戦い乗り越えてきたので、お菓子を食べられなくてもものすごい渇望感は出てきません。
先に糖質制限をやっておいてよかったかも、と思えました。
そのかわり脂質制限では、脂質の少ない甘みのあるものを食べることができます。
果物を食べます。
焼き芋を食べます。
糖質制限を終えたあとの舌は、柔らかい甘みで十分になっています。
糖質制限の離脱症状の苦しみに比べると天国です。
食べたければ脂質が少ないので和菓子も食べられます。
ご飯も食べ過ぎなければ、食事時こんにゃく米やしらたきご飯を食べられます。
(作り方はこのサイトで詳しく述べています)
脂質の少ないイモ類やごはん類が多少は食べられるので、空腹感との戦いはありません。
イモやご飯の食べ過ぎはいけませんが、食べられない糖質制限ダイエットに比べるといくらかは食べられるのでずっと楽です。
痩せるためにはかなり苦労が必要ですが、体重の現状維持には少しの苦労だけで済む、と言えます。
ただし糖質と脂質をガッツリ摂った生活に戻ると、体重は増えてリバウンドします。
糖質制限に比べてゆっくりしか痩せない脂質制限を行うことは、実は体重の現状維持もしくは少し痩せるということに有効でした。
結局体重は、糖質制限3ヶ月で9kg、脂質制限3ヶ月で4kg減でした。
目標が10kg減だったので、少し痩せ過ぎてしまいました。
糖質制限よりも脂質制限のほうが楽というのは、両方行った上での実感です。
脂質制限では空腹感と戦わなくて済みます。
脂質制限では、自然の柔らかい甘みを摂ることができます。
では、実際にどうやって脂質を減らしたのでしょうか。
次回から、具体的な脂質の減らし方を書いていきます。