糖質制限を勧めるか?
ダイエットしたくて糖質制限する人、脂質代謝異常のため食事制限でダイエットが必要な人、など糖質制限を考える人がいるかもしれません。
糖質制限は色々批判もありますが、糖質を完全に止めるわけではありません。
糖質摂取を減らしましょう、という食事法です。
もし糖質過多な食事をしている場合は、減らしましょうということです。
そして、糖質過多な食生活をしていた人が、摂取糖質量を減らすと痩せる(もしくはそれ太りにくくなる)効果があるよ、という食事療法です。
特に糖質依存している人は、その依存から抜け出せるくらいの期間、糖質制限を行えば効果が出やすいよ、という方法です。
偏った食生活から、食生活正常化を行っているわけで、本来は間違った食事療法ではないはずです。
つまり、糖質(炭水化物)摂取を0にする、つまり全く食べないという考え方はある意味偏っているわけです。
たしかに糖質を殆ど食べない生活をすると、ある時期からどんどん痩せていきます。
面白いくらい痩せました。
芸能人みたいな足になれます。
しかし、細いことを仕事にしているわけではない人にとっては、糖質制限とは、糖質(炭水化物)摂取を0にすることではなく、糖質過多な食生活から糖質量を減らしましょうという方法だと捉えたほうが良いと思うのです。
脂質制限療法も同じです。脂質過多に偏った食生活を、少し摂取脂質量を減らしましょう、という食事療法なのです。
人は毎日食事をします。
無理な偏った食事方法は続きません。
糖質制限・脂質制限という名前には「制限」という名前が付いていますが、「制限」=0ではないのです。
摂取過多になっている部分を減らしましょう、つまり調整と捉えたほうが良いと思うのです。
糖質調整法、脂質調整法という名称にすれば、正しく捉えることができるかもしれません。
主食の糖質量を減らす
糖質制限を行う時、一番効果的な方法は主食の糖質量を減らす方法です。
お米ならばこんにゃく系を混ぜる。自分はしらたきを混ぜました。
麺類あれば、ローカボイドのスパゲッティがあります。こんにゃく麺もあります。
パン類であれば、低糖質パンが売られています。
小麦製品は小売価格が上がっていて、おまけに低糖質パンは売り切れていたりします。
店頭の陳列数が限られているのか、一定のリピーターがいるのか。
パン好きな人がパンを止めるのは少し辛い。
しかし、パンは糖質量が多く、そして米よりも脂質量も多いです。
糖質制限や脂質制限を行っている人が、お値段も購入機会も成分も気にせずパンを食べられる方法はないのか。
低糖質で不要な脂質成分の少ないパンを作ってみようとチャレンジしたわけです。
低糖質パンで使う粉は大豆粉
低糖質パンで使われることが多い粉は、大豆粉です。
小麦粉より大豆粉は、圧倒的に糖質量が少ないのです。
実際に店頭で売られている低糖質パンにも、大豆粉が使われていることが多いです。
この大豆粉の中で、失活大豆粉という粉を低糖質パン作りではよく勧められています。
青臭みやエグみの元になる酵素を失活させた大豆粉です。
反対に言えば、普通の生大豆をそのまま粉にしてしまうと、青臭みやエグみがあるということです。
この粉を使ってパン作りにチャレンジした話や本は、探せばたくさん出てきます。
小麦粉の特徴
小麦粉でパンを作ると、ふんわりパンが焼けます。
小麦粉にイースト菌をまぜて炭酸ガスを発酵させて生地を膨らませます。
そのままではガスが抜けてしまうのですが、小麦粉に含まれるグルテンというタンパク質の膜がガスの気泡を包んでふっくらとしたパンが形成されます。
つまりグルテンがないとふっくらパンができません。
小麦は大昔から食用に使われていましたが、昔のパンは特に発酵をさせるわけでなくそのまま焼いたパンだったそうです。
そのうちグルテンの多い小麦が主流となっていきます。
人類は好みの品種を栽培し、品種改良を行い、今のようなグルテンの多い小麦を作り出しました。
そのため一部のグルテンアレルギーのある人にとっては、小麦アレルギーが問題となります。
硬いパンよりふわふわパン。
柔らかいパンを作ろうとすると、このグルテンが必須になってきます。
しかし、低糖質パンで使う大豆粉にはこのグルテンがないのです。
膨らむはずがありません。
いろんな技を駆使して、大豆粉を使ったパンを作ろうとしている。これが低糖質パン作りの課題です。