
©2017 shiori natsuno
最初は不安があった
知らない土地で、貯金もあまりなく、暮らしていけるのかな。来るまでは心配だった。
来てみたら、食料の宝庫。というか四国はほとんどの食材が揃っていた。
四国は温暖で、一年中いろんなものが収穫できる。
天気が良くて、ときどき雨が降ったあとには、いろんな野菜が並ぶ。
四国の中では、豚も鶏も牛肉も牛乳も米も作られている。
そして、いろんな魚介類も沢山あった。
昔は、あんこう一匹買いをして、魚屋さんに吊るし切りをしてもらって、あんこう鍋をする。
あんこうのすべての部位を食べ尽した。身よりいろんな部位のほうがすごく美味しい。
小さなクエを鍋にしたこともある。めちゃくちゃ美味しい。
魚を買えば一日で食べきれないので、煮たり焼いたりして次の日に回した。
貝はひと皿に山盛り。赤貝を買ったときは、日持ちがしないので二人でひたすら食べる。
チヌやグレやコタイなどの魚に、とれたての野菜を買ってきて鍋づくし。
イサギの塩焼き。ウルメイワシの煮物。
イカ刺しはコリコリ。
カツオのたたき、カツオの刺し身、びんび飯(カツオ飯)。
カツオの厚い一切れを口に入れると、口の中がパンパンになる。
カツオは季節によって味が違う。
ドロメ(生しらす)やのれそれ(アナゴ類の稚魚)。
最高に美味。
その日の釜揚げしらすはふわふわだ。
食生活のグレードは数段階アップ。
舌も肥えて、グレードアップ。
しかし近年、日本の漁獲高が減少していて、高知もその影響を受けている。