食事療法は孤独な作業

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Tosakura
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食事療法の問題点

病気で食生活を見直しましょう、と病院で言われると、その時は悪化が怖いので「はい!」と返事します。
そして帰り道・・・実行できるかな?それで病気が良くなるのかな?と不安になり始めます。

入院していたら食事は管理されますが、私生活を続けている場合自分で食事管理をしなければなりません。
自分で食事管理する場合、いろいろな問題が生じます。

まず自己管理になるので、自分の欲望を管理しなければなりません。
今まで食べてきたものを食べたいという欲求を管理できるのか?
食べたいものがいっぱい周りに溢れている中で我慢する。これはかなり難しい。

それ以外に問題となることは、自分での食事管理は孤独であることです。
何を食べないか食べるかを自分で決めなければならない。
外で食べるときに制約ができて、人と違うものを選ばなければならない。
これらは実行してみると、予想以上に大変に感じました。

食事療法と食事選択

まずダイエットや中性脂肪が気になって糖質制限を行った場合、外食で食べられるものがかなり制限されることに気が付きます。
外食では予想以上に炭水化物が多いのです。
お弁当やおにぎり、パン類。
買い食いだけでなく、定食にも炭水化物が多く付いてきます。

外食をしながら糖質制限をする場合、外食時は糖質制限を諦めて自宅での食事のみを糖質制限するか、もしくは外食時も糖質制限を行うか決めなければなりません。
外食時にも糖質制限を行う場合、わざと残すか、それとも減らして注文しなければ糖質を減らすことができません。

食事療法を行っていて人と一緒に食事する時、人と同じ食事を食べることができないことがあります。
もしくは、わざと人と同じ食事を取ることで食事制限を行えないことが出てきます。
どちらにしてもストレスが生じてきます。

糖質制限を行いながら外食をすることは、実際に行ってみると特にストレスが出てきました。

脂質制限は脂身と揚げ物を避ければ、糖質制限よりもかなり外食の選択肢が広がります。
メニューの多い店に行けば、一緒に食事する人に気を使わずに食事をすることができます。
脂質の多いメニューを外して注文することができるからです。
しかし揚げ物専門店など単品メニューの店には行きにくいです。

脂質制限では買い食いも糖質制限より楽になります。
おにぎりもお弁当も選べば普通に食べることができます。
お菓子類は和菓子など脂質が少ないものを選ぶことができます。

しかしこういった細かい食事の選択を自分でしなければなりません。
自分の食べたい欲求と戦いながら、何を食べるか目の前にあるものを選択していかなければならない。
食事療法は自分でやらなければならない範囲が多いのです。
自分でやるということはある意味孤独な作業です。

そして結果がすぐ出ない。
それはもっと孤独感を生みます。

食事療法と孤独感

薬を飲むことと違い、食事療法はすぐに結果が見えません。
何ヶ月もの間食事療法を続けてみないとどうなるのか分かりません。

食事療法は自分で生活の中で選択して実行していかなければならないのに、効果はすぐに見えない。
これは孤独感を生みます。
誰もコレでいいよと言ってくれません。自分で何を食べるかを決めなければなりません。

絶対食べないようにと言われるものははっきりしています。
しかし目の前にある食べ物のうち、どれを選ぶか?何を食べるか?それは自分で決めなければなりません。
自分で決断しなければならないのに、その結果はすぐに分からない。
食生活改善のため食べたいものを我慢しているのに、結果がすぐ出ない。これはとても不安で孤独です。

こんなに我慢が必要なのに、本当の効果があるのか?
入院中に管理された食事をする場合と違って、自分の生活の中での食事療法はとても孤独な作業です。

脂質異常症では、食べないようにと指導された食品を食べたからといってすぐに体調不良になるわけではありません。
蓄積されて悪化していくからです。
しかし反対にいえば、食生活の改善をしたからといってすぐに効果が見えるわけではないのです。
もしかしたら良くなるかもしれない・・・といった漠然とした期待感の中で、孤独感と戦わなければなりません。

効果が出ることを確認できるまで、この葛藤と不安を感じていました。

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