
栽培には科学知識が必要だった
家庭菜園といえども農作物を育てることには変わりがない。
野菜栽培を成功させるには、最低限の化学知識が必要でした。
野菜栽培でまず必要なことは、土作り。
土作りに自身がない人は、培養土を買ってくればとりあえず手間はかかりません。
地面がなければ、大きめの鉢を買ってきて、鉢底石(はちぞこいし)を敷き詰めて土を入れたら、土壌は完成です。
あとは、種を買って蒔くか、苗を買ってきて植える。
種を買うほうが安く済みますが、苗を買うほうが手早く確実に収穫できます。
ここまでは、化学知識がなくても誰でもできます。
苗を買ってくれば、その苗には農薬処理が普通されているので、最初はすくすく成長します。
問題はここから先です。
収穫するまでにいろんな問題が出てくるのです。
どんなトラブルが出てくるのでしょうか。
栽培で起こるトラブル
家庭菜園を始めて経験した代表的なトラブルは、害虫被害、病気、生育不良、でした。
つまり、
虫に食べられる、
野菜が病気にかかる、
うまく育たない・実がならない
というトラブルでした。
虫に食べられる → 対策が必要。
害虫対策には、化学農薬や生物農薬の知識が必要になりました。
野菜の病気についても、薬や対策の知識が必要になりました。
病気予防のために薬剤の知識も必要でした。
成長不良には、肥料の知識が必要でした。
苗を植えるまでは、科学的知識も必要なく、手間もかかりませんでした。
が、無事に育てるまでには、栽培知識と化学知識が必須でした。
放っておいても勝手に育つ野菜は、ニラとみょうがとネギくらいでした。
ニラとみょうがは放置してもどんどん増殖するし、害虫被害もなく勝手に育っていきます。
トマトの苗をせっかく植えたのに後戻りはできない。
収穫をしたい。
無農薬で育てるというのは、手間も知識もかかります。
かといって、薬剤を使うためには化学の最低限の知識が必要でした。
知識もなくて薬剤を使うことはできない。
家庭菜園の農薬コーナーに行くと、たくさんの薬剤が売っています。
どれがなにか全く分からない。
が、忙しすぎて農薬の勉強をしている時間がない。
そして、植えた苗はすくすく育って大きくなりつつある。
困った。
そこで今年は寒冷さをかけて、物理的にまず害虫予防をすることから始めました。
有機農法をするつもりはないのですが、科学的知識がなくてとりあえず有機農法から始める羽目になりました。