はりまや橋(播磨屋橋)とは?
はりまや橋は、元々は高知の豪商である播磨屋(はりまや)と柩屋(ひつや)との間に、作られた橋でした。
播磨屋と柩屋の間には堀があったため、行き来をするために架けられた私設の橋だったのです。
よさこい節で有名になりましたが、竹林寺の僧侶の純信とお馬が禁断の恋に落ち、駆け落ちを試みるが失敗して国外追放の処分を受けます。
はりまや橋でお坊さんがかんざしを買うのを見たという意味の歌には、純信とお馬の悲話が歌われています。
はりまや橋はいくつもある
このはりまや橋、現在は4つ存在します。
まず1つ目は、道路橋としてのはりまや橋。
高知市中心のはりまや橋交差点の北側にあります。
このはりまや橋には路面電車が走っています。
昔は朱色の欄干のある橋でしたが、今は石橋になっています。
現在石橋になった道路橋の朱色の旧欄干は、はりまや橋公園の地下に展示されています。
これが2つ目のはりまや橋。
3つ目のはりまや橋は、石橋の道路橋であるはりまや橋の横にあります。
このはりまや橋は観光用に復元された橋です。
はりまや橋公園が整備され、堀が作られその上に朱色の欄干のあるはりまや橋が復元されました。
観光客が写真を取るはりまや橋はこの橋です。
朱色が綺麗な橋なのですが、サイズが小さい。
というより、勝手にはりまや橋を大きな橋だとイメージしている人が多いだけです。
もともとは商家同士が行き来のために作った橋が由来なのです。
4つ目のはりまや橋は、明治時代の橋を復元した鉄製のはりまや橋です。
はりまや橋公園にあり、近くにはからくり時計があります。
はりまや橋近くのからくり時計
石橋のはりまや橋の東側には、からくり時計があります。
ビルの壁に設置されていて、一時間おきによさこい節に合わせてからくり人形が出てきます。
音楽とともに、よさこいの踊り子・高知城・はりまや橋・桂浜が登場します。
しかし、なかなかこのからくり人形に出会えない。
時間ぴったりに、このはりまや橋を歩いている事が少ないのです。
終わりかけとかに出会うことはあるのですが、時間ぴったりにからくり時計の周りを歩く機会がない。
この間用事で街を歩いていたら、偶然に、昼12時ぴったりにはりまや橋にいました。
よさこい節が上から聞こえてきて、12時だと気が付きました。
長い間高知に住んでいて、初めて最初から見たぞ~と可愛いからくり人形をじっくり見物。