四国山地は、四国の中央を東西に連なっていて、
愛媛県の石鎚山などの険しい山々があります。
高知県から四国山地を眺めると、時には雲がかかり雨が振り、たまには雪が積もっていたりします。
この四国山地を幕末期に志士達が脱藩しました。
しかし、この四国山地が四国の各県の気候を作っているのです。
坂本竜馬も脱藩した四国山地
四国の真ん中には四国山地が走っています。一番高い石鎚山は標高1982mです。
中国山地の大山・剣ヶ峰は標高1729mですから、中国山地より四国山地のほうが高いことになります。
高知から北の方角を眺めると、どどーんと四国山地が見えます。
坂本龍馬は高知西部の梼原付近から四国山地を超え、愛媛県(伊予の国)を経由し瀬戸内海へ出ました。
険しい四国山地を超えても脱藩した武士たちの決意はそれほど強固だったのだろうか。
このそびえ立つ四国山地を眺めていると、坂本龍馬などが脱藩したのか、大変だっただろうなと感じます。
この脱藩の道を歩くイベントもあるそうだが、自分はとてもできそうにない。
車でも四国山地を走るのは大変なのです。
高速ができて、四国山地を超えるのが楽になりました。
四国山地と気候
湿った空気は四国山地に遮られ、南側で雨となります。
この四国山地のお陰で南側の高知は豊かな雨に恵まれています。しかし、ときどき水害を引き起こします。
北側の香川県は雨量が少なく、たびたび水不足になります。そのかわり、小麦生産が盛んになりうどん文化が発展しました。
もし四国山地がなかったら、高知や香川の気候は全く違ったものになったでしょう。
しかし、この四国山地が四国を南北に分断し、東西南北に移動するのに壁になっています。
高知発から四国山地に入ると雨が降っていたり、いきなり雪が積もっていたりします。
そして雨の高知県から香川県に着くと晴れていたりすることもありました。
早明浦ダムが渇水しても高知は大丈夫
ニュースで渇水時に話題になる早明浦ダムは高知県にあります。
ですが、この早明浦ダムが渇水しても高知県には影響はあまりありません。
早明浦ダムは吉野川水系のダムなのですが、高知県には一級河川がほかにもあり水源は豊富なので吉野川の水源を頼っていません。
吉野川水系に頼っている県は徳島県と香川県です。
吉野川は徳島平野に流れており、徳島県も水資源が豊富な県です。そのかわり時々水害も起こります。
香川県はこの吉野川水系の水を分けてもらっているので、吉野川水系のダムである早明浦ダムが渇水すると香川県が水不足に陥るのです。
この早明浦ダムは高知県にあるため、早明浦ダムが干上がると高知県が渇水すると勘違されることがあります。
早明浦ダムが干上がったニュースを見て大丈夫か?と連絡をくれる知り合いもいました。
いや~こっち側は平気なのですけれど~・・・説明すると長くなるし「大丈夫!」で済ませています・・・。
早明浦ダムが渇水の時に高松市に行ったことがありますが、節水中なのでトイレに行くと水が少ししか出ませんでした。
手につけた石鹸がなかなか落ちない。ゴシゴシ。
その日高知駅に戻ってトイレに行くと、水がジャージャー出ました。
石鹸は一瞬で流れていきました。
高知で水をガバガバ使う生活に慣れてしまっている・・・。