愛媛県の内子町は情緒ある古い町並みを保存し、内子座があり、和ろうそくなどが有名です。
内子町は絶対訪れたい場所でしょう。
南予の内子町と和ろうそく
愛媛県喜多郡内子町は南予と呼ばれる愛媛県南部にあります。
景観保存区域があり、白壁・土蔵の古い町並みが残っています。
古くから製紙産業が行われ、木蝋(もくろう)の生産で栄えました。
木蝋(もくろう)とは ハゼノキの実から抽出した植物性油脂で、ジャパンワックスと呼ばれています。
この木蝋(もくろう)から和ろうそくは作られます。
実際に内子町に訪れて、この和ろうそくを初めて見ることができました。
和ろうそくは西洋ろうそくとは違う炎を持っていました。
和ろうそくと西洋ろうそく
西洋ろうそくは石油系のパラフィンで作られ、芯は木綿糸でできています。
和ろうそくは木蝋(もくろう)という植物性油脂がを原料となっていて、芯は和紙を使っています。
ろうそくは同じでしょう~、と和ろうそくを見に行くまでは思っていました。
しかし、和ろうそくの炎は西洋ろうそくとは全く別物でした。
和ろうそくと西洋ろうそくが並んで火を付けられて飾られていました。
和ろうそくの炎は西洋ろうそくよりも大きく、その炎は揺らぎます。
現地での説明によると、中心温度も和ろうそくが高い。
煙が少なく、風が吹いても消えにくい。
和ろうそくの大きな炎が揺らぐ姿は、情緒的で妖艶です。
西洋ろうそくが機械的な炎の姿に見え、和ろうそくは生きているかのような炎。
和ろうそくのその炎に見入ってしまう。
また、和ろうそくは手作りで、絵柄が描かれています。
その作業を見学することもできます。
絵師が一本ずつ、和ろうそくに絵柄を描いていきます。
面白そうだけれど、技術が必要な作業だと見ていました。
和ろうそくは手間がかかるため値段は高めです。
しかし、その神秘的な炎の揺らぎは人を引きつけるものでした。
しかし西洋ろうそくが工業的に作られ、大量に安価に普及したことは、庶民の暮らしにとって必要だったのでしょう。
一方で、和ろうそくはその炎の神秘的性から芸術品の一つと言っても良いでしょう。
内子座と内子町の栗
内子町にはその他にも観光場所があり、内子座は木造の芝居小屋です。
中も見学でき、その舞台や客席を見ることができます。
また、内子町は農産物も盛んです。車で山を走っていると、あちこちに栗の木を見つけることができます。内子町の特産品の一つに栗があります。
目を引いたのが栗の大きさ。でかい!でかい!
そして艶があります。
栗を買って帰ろう。