
トマトの苗を誘引しよう
トマトの苗を育てていると、どんどん上に伸びていきます。
そのまま放置すると茎が重さで倒れてしまうので、支柱などに茎や枝を固定する作業を行います。
麻紐やクリップなどで簡単に固定できます。
これを誘引といいます。
初心者で慣れないうちは、茎を折ってしまうこともありますが、
慣れるとうまく固定できるようになります。
トマトの茎は意外としなやかで、自由に伸びる方向を変えることができます。
誘引は水やりの前の前に行うほうが、茎に弾力性があり、茎は折れにくいです。
トマトは成長すると風などで倒れやすくなるため、予防のために誘引をしましょう。
トマトの誘引方法
苗が小さいうちは支柱にくくり付けて誘引していました。
しかしすぐに、トマトの茎は支柱より高く伸びてしまいました。
そこで紐による誘引を行いました。
(1)つる下ろし誘引
まっすぐに上に誘引する方法は直立誘引と言います。
直立誘引をしていくと、トマトの茎はどんどん上に成長します。
つる下ろし誘引とは、トマトの茎が高く伸びてきたら、高さを調節するために根本の茎を引き下げていく方法です。
つる下ろし誘引では根本の茎を巻くように引き下げていくのですが、素人にはそれが結構難しい。
時には、倒れたり折れたりします。
そもそも家庭菜園では、誘引線(上部の誘引先)を高く設定できません。
高い天井を作れない家庭菜園では、つる下ろし誘引は向きません。
つる下ろし誘引では、根本の実を収穫したあとに、下に引き下げていくのですが、
誘引線を高く設定できない場合、まだ根本の実が収穫時期になっていません。
そのためつる下ろしができないのです。
そしてトマトの茎だけがどんどん伸びていき、その成長点が倒れていくという事態に陥りました。
(2)斜め誘引
斜め誘引とは、トマトの苗を斜めに誘引して行く方法です。
紐を茎に巻き付けて、斜め横上に倒してきます。
高さを圧縮して、苗を育てていくことができます。
斜め誘引では紐を茎に巻き付ける作業だけなので、
つる下ろし誘引と比べて、茎を折ってしまうミスが減ります。
そのため、誘引が難しそうと思う人は、斜め誘引を選択するほうが失敗は少なくなると思います。
ただどんどん片方向の斜めに誘引していくと、横のスペースが必要になっていきます。
広さもそんなにない、という場合は一方方向に斜め誘引を続けることができません。
(3)ジグザグに誘引する
そこで、斜め誘引の方向を変えながら誘引する、という方法を取りました。
つまり「ギザギザジグザグ」に誘引しました。
日本の支柱の間を折り返して、斜め誘引していく方法です。
この方法だと、高さも抑えられ、横の広さも抑えられました。
(4) 摘芯
摘芯(てきしん)とは、苗の先端部分の先、つまり成長点を切る作業です。
摘芯してしまうと、それ以上苗は伸びていきません。
葉枝が増え、脇芽がどんどん出てきますから、その脇芽を育てていくことになります。
一度トマトの苗の誘引のときに失敗して、成長点を折ってしまったことがあります。
つまり、摘芯するつもりはなかったけれど、摘芯になってしまった苗があります。
うわぁ~!終わった!と思わず叫んでしまいましたが、その後その苗は上に伸びませんでしたが、脇芽がどんどん成長していきました。
上には伸びないけれど、横には脇芽を伸ばせる。これが摘芯です。
誘引しないとどうなる
トマトは放っとくとどんどん上に伸びて成長し、脇芽がどんどん出てきて、葉枝を茂らせます。
茂りすぎると日当たりが悪くなります。
また、誘引をしないと地面に倒れてしまい、虫に食べられやすくなります。
日本ではトマトを育てる時期には雨が多いため、雨にも浸かるでしょう。
ぜひ、誘引をして、日当たりを良くして、赤い実を収穫しましょう。
誘引が面倒だなと思う人は、あまり背が伸びないトマトの品種もあります。