国道で道が悪すぎる道を、俗に酷道と呼ばれています。
国道と聞くと整備された道をイメージしがちでですが、時々とんでもないひどい道があります。
四国にはこの酷道がいくつもありました。
今は少しずつ整備されて、酷道の姿は消えていき、普通の国道になりつつあります。
また酷道は残っていますけれど。
四国の道
国道439号線は日本三大酷道(?)の一つで、酷道439(ヨサク)と言われています。
ではその他の酷道とは何だろうと調べると、国道425号線(三重県~和歌山県)、国道418号線(福井県~長野県)でした。
どれも三桁の国道です。しかも4(シ)から始まっている・・・。
酷い国道を酷道(コクドウ)、酷い県道を険道(ケンドウ)と言いますが、誰が命名したのでしょう。
市の酷い道は死道(シドウ)、町の酷い道は兆道(チョウドウ)、村の酷い道は損道(ソンドウ)。日本語の当て字が面白いけれど、実際に走ると笑っていられません。
四国で酷道を走る
四国の中では酷道439(ヨサク)は有名ですが、一部整備されました(大豊から仁淀川町)。
でも、今のところ行っていません・・・。全部が整備されたら行こうと考えていますが。もう今までに、他の酷道を十分走りました。
四国のあちこちに出かけて、酷道に近い道に出会うことがありました。道の一部だけで距離は短いけれど、それでも怖い思いをしたこともあります。
国道195号線も酷道でしたが、今ではすっかり整備された国道になりました。
二桁の国道32号(香川県高松市~高知県高知市)も、大雨が降ったあとには一部崩落することもありました。
一番怖いのは、通行止め、かつ迂回路なし・・・の場合です。こうなると戻るしかありません。
しかし四国の山に入ると、時々清流に出会います。
渓谷の澄んだ水。
そして四国カルスト、天狗高原の絶景。
四国山地は道の悪いところもありますが、素晴らしい風景も持っています。
美しい滑床渓谷には猿がいっぱい
違う意味ですこし怖いと感じたのは、愛媛県松野町の山道でした。
愛媛県松野町には滑床渓谷があります。
滑床渓谷は、あの四万十川支流目黒川の上流に広がる渓谷です。
雄大な渓谷の自然美を堪能できます。
しかし、この滑床渓谷には野生の猿がいっぱい。
道を走っているといつのまにか車の周りが猿だらけ。
さすがにこれだけたくさんの猿の囲まれると、なんとなく不安、どうしよう。止まると動けなくなりそうでした。ゆっくりと進み、山を降りました。
最近は高速道路を使うので、四国の地道を走る機会がなくなりつつあります。
しかし、四国のあちこちの道はかなり改修整備されています。