旧の中村市は、今は四万十市という名前に変わっています。
旧中村市は、土佐一条家のもとに栄えました。
毎年夏には、納涼花火大会が四万十川の河川敷で行われます。
四万十の花火大会は音楽と花火のコラボレーションをします。
色んな音楽を聞きながら、四万十川の上の夜空に花火を観ることができます。
旧中村市と土佐一条氏
(旧)中村市は、幡多郡西土佐村市町村合併して、四万十市になっています。
四万十市が広域なので、今も中心市街地は中村と呼ばれています。
このブログでも(旧)中村市のことを中村と表現していきます。本当の住所は四万十市です。
中村は別名「土佐の小京都」と言われています。なぜかというと、応仁の乱を避けて京都の名家である一条家が土佐の国に渡ってきたのです。
中村を拠点として土佐一条家が栄えました。
土佐一条氏の中村御所があった跡には一條神社があります。中村に行った折には、まずこの一條神社に参拝がオススメ。
高台あるので市内を見下ろすことができます。
土佐一条氏にちなんだ藤祭り(土佐一條公家行列)や一條大祭も行われています。
高知市周辺以外では、中村は高知県では第二の街です。
バイパスが整備され、大型店の出店も進んでいます。
しまんと納涼花火大会
夏には中村で、しまんと市民祭しまんと納涼花火大会が開催されます。
音楽と花火がコラボする花火大会です。四万十市の河川敷から打ち上げられます。
高知の花火大会と比べて、四万十市の花火大会の場合は四万十川の河川敷が広いのでゆったりと見ることができます。
目の前の河川敷から花火が打ち上げられるので、目の前というか頭上というか、観客と花火の距離がかなり近い花火大会です。
高知県で観た花火大会は、この距離の近さが迫力を出します。
都会で見てきた花火大会は、花火が見えてから、しばらくしてからどーん!という音が聞こえます。
このずれは光と音の速さの違いから起こります。
光より音のほうが、速度が遅いのです。だから遠くから花火を見ると、後から音が届いてきます。
しかし近くで観ると、花火が上がったらすぐにどーんという音が聞こえてきます。
おまけに近くで見ると、花火は前方ではなく上の方に見えます。
自分の頭の上に花火が上がり、どーん、パーンという音とともに花火が開きます。
正確な音は、ドーン(上がる音)、パーン(開く音)、メリメリメリ(散る音)・・・すごい迫力で聞こえてきます。
都会と比べて数や種類は少ないけれど、一発の迫力が違う。
音とともに花火が頭上で開く迫力は、観ないとわからないでしょう。
おまけに、場所によったら花火の副産物(紙切れ)が降ってくるというか、ひらひらと流れてきたりします。
高知県だけではなく他県にも観客との近い花火大会がありますが、この迫力が面白い。
しまんと納涼花火大会は、高知の花火大会の中でも観客と花火の距離が特に近い大会です。
目の前でガンガン上がります。それもほとんど休憩なく上がり続けます。
ボンボンドンドンドーン、花火が上がり続けよそ見をしている暇がないくらいです。
音楽とのコラボもこの花火大会のウリで、クラッシック、児童歌、流行歌とコラボも多様です。
一番笑ったのは、途中で流れた仏手柑(ぶしゅかん)のテーマソングです。
仏手柑(ぶしゅかん)は酢みかんの一種で、高知では料理に用いられる柑橘系果実です。
四万十市仏手柑(ぶしゅかん)をPRする歌があるのですが、それがこの花火大会で流れました。
一度聞いたら忘れられません。
花火大会が終わって耳に残った音楽は、大ヒットした流行歌でもなくて、この仏手柑(ぶしゅかん)ソングでした。
このしまんと納涼花火大会、一度は観たいと思っていたのですがその機会がありませんでした。
というのは、中村周辺に宿が足りないからです。
早くに宿を取るか、頑張って日帰りするか、周辺のどこかに宿をとってそこまで帰るか、もしくは中村に知り合いを探す。
こんなに楽しい納涼花火大会、機会があるときはぜひ訪れてください。