
高知の春からの楽しみは、いろいろな果実が出回ることだ。
文旦、メロン。美味しい果実の時期がもうじきやってくる。
高知のメロン
高知のメロン農家は減ってきたが、昔は型落ちのメロンがゴロゴロ売っていた。
形が細長いもの、網目の一部がきれいに出ないもの。
すでに熟れてしまって市場に出せないもの。
たまにマスクメロン一個が500円で売っていたときは感動もの。
こんな大きなマスクメロンがこの値段。
スイカよりも安いじゃないか。

買ってきて少し冷やして切ってみる。
滴り落ちる果汁。
甘い甘い果肉。
メロンのシーズンに食べまくった。
今も時々手に入る。
メロンのシーズンはもう少し先だ。
高知のメロン漬け
剪定後の間引きされた小さなメロンは漬物用にされる。
メロンの季節になると、直販市にメロン漬け用のメロンが袋詰で売られる。
もちろん出来上がったメロン漬けも店頭に出回る。
見かけは瓜(ウリ)だが食べてみると瓜の漬物ではない。
果肉のメロンの漬物でもなく、瓜の漬物でもない。
独特の香りと味を持ったメロン漬け。
季節物で出回る時期は短い。
賞味期限も短いので贈答にしたことはない。
小さなメロン漬けが食べられることは、地元にいる特権のようなものだ。
ちなみにメロンは果物だろうか。
果物は樹木になる実。
野菜は野に生える草。つまり、田畑でとれて、つるや茎や根でできるもの。
メロンやスイカやいちごは、果実になる実ではない。
しかし、実際は果実と同じ扱いをされている。